混載パレタイズは庫内業務の中で最も複雑な作業の一つです。SKUの種類が増えるにつれて、手作業によるパレタイジングは搭載効率が低下し、ミスが発生しやすくなります。特に既存ラインが稼働している場合、従来のパレタイザーでは複雑で不規則なケース供給シーケンスの処理が困難になります。

これらの課題に対処するため、XYZ Roboticsはコンパクトで多用途なモバイルマニピュレーションロボット「RockyLight」を開発しました。RockyLightは適応型ビジョンとインテリジェントなパレットプランニングを持ち、仕分けラインの最終段階における混載パレタイズに最適です。

世界有数の電気・産業機器メーカーが、上海の配送センターにRockyLight SEを導入しました。RockyLight SEは、コアとなるハードウェアとソフトウェアの性能を向上させ、出荷作業の効率と精度を向上させました。

既存環境とのシームレスな統合

RockyLight SEは、既存のワークフローにシームレスに統合できるように設計されています。従来の大型パレタイザーとは異なり、パレット1枚分の設置面積になるよう、コンパクトに設計されています。物流センターのレイアウトを大幅に変更することなく設置できるため、貴重なスペースと設置コストを節約できます。

ランダム供給ケースの高精度なハンドリング

この事例では、カートンは予測不可能な順序で到着し、サイズや重量、向きも異なります。従来の自動化では、こうしたばらつきへの対応が困難でした。3Dビジョンシステムを搭載したRockyLight SEは、各ケースの寸法と位置をリアルタイムで検出し、継続的なパレタイズプランをサポートし、確実な把持を実現します。

インテリジェントな混載パレット構築

RockyLight SE は、高密度かつ安定したパレットを構築するためのインテリジェントな積載アルゴリズムを搭載しています。ロボットは、搬送されてくるケースを認識した後、複数の積み付けパターンを仮想的に検討し、それぞれにスコアを付け、最適な積載方法をリアルタイムでバッファエリアから選択します。パレットスペースの活用効率を最大化することで、RockyLight SE は配送コストの削減にも貢献します。

出荷精度を高めるためのバーコード外向き配置

出荷プロセスを効率化するために、RockyLight SE はケースをピックアップする際、スキャンシステムがバーコードを読み取り、その向きを確認します。その後、ロボットはバーコードが外側を向くようにケースを配置し、下流工程での識別を容易にします。この仕組みにより、出荷準備の効率化と誤出荷のない正確な注文処理が実現出来ます。

高い柔軟性と容易な導入性を兼ね備えた RockyLight SE は、製造現場の多様なパレタイズ要件に対応し、物流効率の向上に貢献します。